何となく予定もなく野辺山へ(前記事参照いただければと思います)
野辺山といえば国立天文台の施設がある高原です。今回は駅でレンタサイクルを借りて行ってきました。
野辺山のシンボル八ヶ岳を見つつ自転車を走らせます。東京都心のような蒸し暑さはなく心地いい風が吹いています。
時より、こういった絶対に自転車で走ると気持ちいい所も進みます。木陰に入るとヒンヤリとしておりました。都心だと木陰も結局暑いんですけども野辺山は話が違いました(笑)
野辺山高原は上質な野菜だけでなく上質な牛乳も取れる場所でもあり、牧場も広がっております。さらに、空気も澄んでます。
実は、この後に出てくるタイトルにもした国立天文台の中でも繊細な電波を取り扱う上でノイズ発生の可能性を日本国内で極力抑えるうえでは最高の条件がそろっているのが野辺山高原です。
意外なことに無料で年末年始を除いて毎日見学可能なんですよね……
しかも、東アジア各国と北米各国、ヨーロッパの共同プロジェクトの「アルマ望遠鏡計画」の構想が生まれた場所であり世界レベルでみても重要な場所になります。
こちらへは小さい頃に来ましたが、その時の記憶だと人があんまりいらっしゃらなかった記憶なのですが……すごく混んでました
混雑の答えがこれになります(笑)
特に事前に調べてたわけでもないのにこの偶然はすごいですね( ゚Д゚)
そして、ここは天文台だけでなく戦時中の出来事の碑もあります。
三重で団結された日本初のロケット戦闘機搭乗員養成のために長野は野辺山に訓練のために派遣されていたそうで、そのことを記す碑が建てられておりました。
電波観測に話を戻します。
最初に出迎えてくれたのはミリ波干渉計です。簡単に言えば肉眼で見える星にプラスして星と星の間にある目に見えないガスなどがあるのですが、それが発する電波を受信して宇宙の様子を知るためのアンテナ受信機です。
続いては45m電波望遠鏡です。今回は特別展のため回転、受信部の角度調整のデモンストレーションがあり壮大な動きを見ることができました。
先ほどのミリ波干渉計と同じ役目を担ってますが注目すべきはそのサイズ感、世界最大級のサイズです。ちなみに巨大すぎるために自重でパラボラが変形してしまうので、変形しても新たにパラボラとなるように設計されています。
戦後間もない頃の電波望遠鏡も展示してありました。今ではお役御免ですが、なかなか斬新な見た目をしております。
ここからは太陽関係になります。太陽電波強度偏波計
太陽から発せられる電波の強さと種類を測定しております。主に太陽の爆発の仕組みなどを解析するために動いており世界でも稼働時間はトップクラスのベテランアンテナたちです。この観測は電波の種類的に携帯電話や航空船舶識別信号など日常生活にあふれる電波と似ているので冒頭で触れたノイズの影響を受けやすいものです。
最後に電波ヘリオグラフです。84台もあります。
太陽表面の状態をリアルタイムで観測し映像化させているアンテナです。
今回は特別展のためこちらのヘリオグラフの管理している所を見学できました。写真はもちろんNGなのであれですが……。天体大好きな私にとって感激でしかないですね。太陽表面のリアルタイム映像や状態を表すシステムなんで滅多に見れませんからね。
ちなみに、後方の森は筑波大学、ヘリオグラフ周辺の平原は信州大学農学部、ヘリオグラフの維持管理は名古屋大学と国立施設ですが国立大学も協力して成り立っておりました。
また、次回も訪ねたいですね。