6月6日、東京港竹芝桟橋から1隻の貨客船が一つの区切りをつけるためにその時を待っていた。
2代目さるびあ丸(さるびあ丸2)が主に就いていた職場である片航路(竹芝~大島~利島~新島~式根島~神津島)の運行を終え乗るのである。
本ブログでも何度か掲載させていただいてる通りこの船で、この航路は何度もお世話になっている。
だからこそ東京湾で見送り、出迎えをしたいのである。
実際のところこの航路が終わっても6月25日竹芝出航し八丈島往復までは三八航路(竹芝~三宅島~御蔵島~八丈島)で活躍は続けるがこの乗船口とは最後だ。
ニューピア竹芝ノースタワーの窓に反射する光景も最後の光景だ。
多くの時間を過ごしてきた橘丸ともこの位置関係で並ぶのも最後である
そして時間は来てしまう。
無事にさるびあ丸2は伊豆諸島北部へ別れのワルツを奏でに出発しました pic.twitter.com/HxKZ7SXCr2
— ぬま_FJH◎ (@Numa_FJH) 2020年6月6日
東海汽船の大型客船が上り便で島を離れるときに流れる曲は「別れのワルツ」ついに次の就航時までの別れから永遠の別れを伊豆諸島北部の各島へ奏でるために出航していった……
翌日は観音崎灯台へ、江戸の頃より東京湾と浦賀水道の境界線となっている地点です。
のんびりと海の音を聞きながら船を待ちます。
二代目さるびあ丸へ
— ぬま_FJH◎ (@Numa_FJH) 2020年6月7日
お帰りなさい東京湾に!!
そして片航路お疲れ様でした
沢山の思い出と夢、島と本土間の人の移動や物流をありがとう!!#ありがとうさるびあ丸#東海汽船#さるびあ丸
スマホだとこれが限界! pic.twitter.com/Qs27BMzWlk
房総半島をバックに遠目でもわかる白く輝く独特な船の形状です。
日本だけでなく地球を周遊するすれ違う大型貨物船、2代目さるびあ丸は28年間に数回すれ違った船も今日で最後のすれ違いとなる船も多数です。
観音崎より房総半島の東京湾観音に見守られる2代目さるびあ丸をこの時間に撮影できるのも最後です。
撮影してやることは一つ
現在地からさるびあ丸を追いかけるぞ pic.twitter.com/4Q6vSaJgjJ
— ぬま_FJH◎ (@Numa_FJH) 2020年6月7日
追いかけます。結果としてはギリギリ間に合いました。
— ぬま_FJH◎ (@Numa_FJH) 2020年6月7日
無事に接岸も見れたので良かったです。
社旗が掲揚されているある意味正装のさるびあ丸状態での入稿となりました。
本当に最後の橘丸との写真を撮れるまでの間に荷下ろしを眺めたり外観の撮影を行います。
最後の片航路から持ってきたコンテナ、中には各島の用意したコンテナもありもう乗せることが無いかと思うと少ししんみりします。
このファンネルと丸文字の「さるびあ丸」「東海汽船」の表記が大好きでした。
とうとう、時が来てしまいました。昨晩とは位置が入れ替わる橘丸とさるびあ丸
本当の最後の航路で竹芝着岸の後に橘丸と入れ替えを行う予定ではありますがゆっくりと並びを見れることはないかと思います。
片航路お疲れ様……最後の航海まであとちょっと頑張れよ……