ぬま_FJHのポンコツ人生珍道中

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マニアックな面白さのある式根島

本ブログでもたびたび触れている2代目さるびあ丸も無事に日本を旅たちましたので3代目さるびあ丸に乗って旅に出ました。

目的地は式根島です。

この式根島は伊豆諸島の中で唯一、島の名前と関係ない市区町村名になってます。「新島村」所属です。

伊豆諸島では島名=市区町村名ですが式根島は隣の新島の一部として存在しております。

さらに伊豆諸島というと伊豆七島と言われることがありますがその7にカウントされることが無い式根島。一般的には新島と陸続きだったが天変地異で独立という話が理由になります。

しかし、陸続きだった事実はなく明治政府が式根島を国有地にしたかったところ現在のように情報がないことをうまく使い新島と陸続きだから新島島民のものとして政府に伝えたのが発端と言われてます。

定住した有史は明治になってからなので江戸時代に言われた伊豆七島の呼称に含まれていないのは納得です。

話が長くなりましたがそんな式根島へ向かいます。

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台風が茨城県沖で熱帯低気圧に変わった翌日の深夜。海が荒れているために大島以外完全に★マーク(出航するが就航未定)でした。

まぁ、伊豆諸島への旅には付き物かと……

今回も往路はご愛用の一等にて旅行します。2代目と雰囲気変わりました。

夜食も食べて就寝、気持ちよくうねりを感じる後悔でした。

朝目覚めたらこんなに揺れてました(笑)

結局のところ大島~神津島航路にて全島着岸を達成したので良かったです。

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そんなこんなで式根島に上陸です。ハイビスカスが島内を彩ります。

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新島村式根島支所の前を通って村の中心へ

村のレストランもシーズンオフ&新型コロナウイルス対策として休業……

中心街のお店で昼食を購入し道中で食べます。

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村の中心部近くにまいまいず井戸がありました。式根島に移住後の飲料水確保のために掘った井戸です。今回の訪問では倒木のためか先端まではいけませんでした。要リベンジですね。

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伊豆諸島は東京都、そのため全部の島に都道が通っております。式根島も例外ではなく都道237号が走ってますが都道の青看板ではなく小さな案内板が目印です。

今回の旅行、天気予報は大きく外れ晴れ間は一切なく雨、時々止む程度でした。

昼食は何とか木陰で食べて前に進みます。

秋の雨というわけで森の中も土の香や濡れた枯葉、キノコと絵にかいたようなゲームのような世界感が広がります。

なんというか伊豆諸島、どの季節に行ってもRPGような世界感が広がりますよね

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そうこうしているうちに神引(カンビキ)展望台に到着です。

写真下部分に写っている湾手前からカンビキ浦、中の浦、大浦と続きます。奥に浮かぶ島が無人島地内島です。

天気が良ければ遠く利島や大島も見れるらしいのですが……

それにしても曇りでもきれいな海です。晴れてたらどれだけ綺麗だったのでしょうか?

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森の中を再び進みます。一部の遊歩道においては前日が大雨&強風のため進むのが困難でしたので迂回しながら進みます。

島内放送でも立入禁止は解除だが安全留意の放送が早朝に響いてました。

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薄暗い森を抜けると突然の荒野が広がります。唐人津城(トウジンヅシロ)です。

津城=人や魚などが集まる場所という意味だそうです。過去に何かあったのでしょうか?それとも雰囲気的に集まっても全員と顔合わせできそうなぐらい遮るものがないから?気になります。

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足元に広がる石はコーガ石(抗火石)といい新島、式根島神津島天城山、リーパリ島(イタリア)のみで見られるという軽石の一種が転がります。

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再び森の中を歩きます。

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隈の井に到着です。先ほどと同じく森の中に突然出てくるこの開けた場所は昔の式根島の火口の名残だそうです。

今では噴火も長いこと起きておらずわずかな緑と固い岩盤がかぶさります。

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すぐそばにはリアス式海岸に囲まれた式根島らしい断崖絶壁が広がります。コーガ石が比較的もろく島全体がコーガ石のため独特の景観を生み出しております。

今でも崩れることがあるので崖の先に近づくのは危険という案内板もありました。

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少し移動して御釜湾(ミカワワン)展望台へこの先に、干潮の時のみ現れるという海中温泉があるのですが今回はタイミングが合わず……

この島の南側から一気に北へ駆け抜け先述の神引から見えた中の浦へ

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サンゴや小魚などが見れる手軽なシュノーケリングポイントの様です。

生憎の天気なのでこれも次回リベンジですね。

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再び南部へ向かいます。

式根島は他の島のような一周道路がなく行ったり来たりが一番最短ルートだったりします。野鳥の小道を抜けて式根島名物の天然温泉へ

水着着用が原則なのです。(忘れたので足湯をしに行こうと思います(笑)

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最初に到着したのは地鉈温泉です。断崖絶壁の間にあります。

内科の湯という別名を持った温泉です。鉄を含んでいるのか黄金色に輝く温泉です。

次の足付温泉へ向かう道中には地鉈温泉の源泉とつながっており温度がわかるそうです。

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続いて式根島港を目の前に入る足付温泉です。

式根島唯一の無色透明な温泉で外科の湯ともいわれております。

こちらも海水と混ぜて適温にするのですが満潮のため残念ながらそのまま通過です。

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すぐそばには松ヶ下雅湯があります。

ここは先ほどの2湯と違い整備されており海水と混ぜたりせずに年中入れます。

足湯もしっかりと整備されておりました。

近くには公共浴場も整備されています。

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温泉で疲れを癒している最中に通り雨が降ったらしく雨上がりの涼しさに磨きがかかっておりました。

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先述の式根島港の近くには不思議な神社があります。ガイドブックには記載されてないんですが…… その名は大王神社

猫神様を祀る神社で怪猫伝説というのが式根島にはあり子供をさらうとされていましたが平家が退治、しかしネズミなどの被害に悩んでいたところ猫を飼おうとするが怪猫の話もあり猫神様を祀り安寧を願ったとか、現在では満月の日に島中の猫が集まるといわれている神社です。

そして村の中心部に帰ってきました。

宿屋で夕食です。

式根島内でないと飲めない焼酎片手にほろ酔い気分で翌日を迎えます。

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翌日は昨日歩けていなかった東側へ 早速小浜港へ向かいます。

港の先に新島が確認できます。

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そのまま歩みを進めて髙森観音へ。島民の安全と近くを航行する漁船の安全を祈願しています。

階段が近くにあり上ると高森灯台ですが大雨のため上るのを断念。これも要リベンジです。

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すこし歩くと新島村養殖場があり近くで雨をよけながら船を撮影できそうなので撮影します。

最後にお土産などを買って帰着の船の出る野伏港へ向かいます。

 特二等もすごく雰囲気が変わりましたね。

 甲板で船の撮影をしてましたが生憎、新島村営連絡船にしきを撮影できず……

式根島で食べたパンを昼食にうたた寝します。

船内で夕食も食べていたらあっという間に東京都心部に帰ってきました。

また、伊豆諸島に行きたいですね

次はどこの島に行こうかなぁ……