「新宿から箱根へ―」このキャッチコピー、南関東ではおなじみではないでしょうか?
今回はそのキャッチコピーで知られる小田急ロマンスカーに重点を置いた博物館へ
ロマンスカーとは元々小田急の列車を表すものではなく2名席をロマンスシートと言いそれを採用した列車を総じてロマンスカーと鉄道会社を問わず呼ばれておりました。
当時の特急というのは4名BOX席が常であったために各社の顔として華々しくデビューしました。
1950年代になるとロマンスシートを採用した特急が定番になりあまり使われなくなりました(小田急を除く)
その経緯から1990年代後半に商標登録をし、「小田急有料特急=ロマンスカー」となりました。
ロマンスカーミュージアムは海老名に新しくできた博物館で人数制限も兼ねて事前抽選制のためにゆっくりとみることができます。
早速、小田急ロマンスカーといえばの車両3つが出迎えてくれます。
3000形が小田急としてロマンスシートを採用し始めて製造された最初の車両であり、最初のロマンスカーです。
国鉄との共同で高速列車としての技術を盛り込んだとのこと。
続いて3100形です。名鉄7000にそっくりな先頭車両です。
名鉄の7000系が初めて2階建て特急を走らせ初めた頃に丁度、先述3000形に変わる車両を作るべきという話になったそうで、やはり前面展望の景色の良さに重きを置いた結果名鉄7000を参考に作成されたのが3100形です。
ここから小田急ロマンスカー=展望車というイメージが生まれます。
手前の7000形に関しては世代的にロマンスカーといえばこれというイメージですね。
そして、3000形と3100形に関しては反対側には製造後に行ったリニューアル後の姿で展示しておりますが3000形は雰囲気が大きく異なりますね。
進むと10000形が展示されております。
現在では一部が長野電鉄に活躍の場を移して、「特急ゆけむり」として長野から湯田中温泉を結んでいます。
近隣の町から温泉街を結ぶのは小田急を離れても10000形の宿命なのかもしれません。
ロマンスカーと言えば連接台車と言いまして簡単に言うと連結器下に車輪を付けるタイプが多いのですが、10000形はその様子がわかりやすく展示されております。
20000形も展示されております。
こちらは先頭車ではなく中間車が2階建ての特急で小田急とJR東海の直通運転をする「あさぎり(現ふじさん)」として運行しておりました。
今では一部が富士急行にて活躍をしております。富士山と関係のある特急として今でも一部活躍しているのでこちらは富士山を結ぶ特急としての宿命があるのでしょう。
各車両の車内も部分部分で入ることが出いますが当時の案内をそのまま残しております。ちょっとした演出が楽しいものです。
そして、歴代ロマンスカーを見た後には小田急沿線を凝縮したジオラマがあります。
もちろん小田急グループの江ノ電や箱根登山鉄道もジオラマの中に入っております。
のんびりと楽しむにはいい所でした。
ロマンスカーも気づけば現役の車種もかなりあるので引退したらここに増えていくのでしょうか?少し気になるところではありますが……
また、改めてゆっくり来てみたいですね